Breakdown

税金は「性質別」にどう使われているか

いつもの「分野別(社会保障・防衛…)」とは別の切り口で、令和8年度の一般会計歳出122.3兆円を「お金の性質」で分類しました。 個人への給付なのか、地方や国際機関への移転なのか、企業への補助金なのか、 国が自ら行う事業への支出なのか——同じ予算でも、見方を変えると姿が変わります。

個人・世帯への給付39.6兆円32.4%
国債費(借金の返済・利払い)31.3兆円25.6%
地方への財政移転20.9兆円17.1%
国の事業費・行政運営費(直接支出)19.2兆円15.7%
企業・事業者等への補助金4.4兆円3.6%
人件費4.2兆円3.5%
予備費・その他2.2兆円1.8%
国際協力(ODA等)5,234億円0.4%

令和8年度 一般会計歳出 122.3兆円 の性質別内訳

分類ごとの中身

個人・世帯への給付

39.6兆円(32.4%)

年金・医療・介護・児童手当・生活保護・失業給付・奨学金など、国民一人ひとりや世帯に直接届く給付(現金・現物)。ご提示の「補助金(個人向け)」にあたり、歳出の最大の塊です。

国債費(借金の返済・利払い)

31.3兆円(25.6%)

過去に発行した国債(国の借金)の元本返済と利子の支払い。政策的な支出ではなく、過去の借金のツケを払う義務的経費です。

地方への財政移転

20.9兆円(17.1%)

地方交付税・地方譲与税など、国の税収の一部を地方公共団体に配分するお金。使い道は自治体に委ねられ、地域の行政サービスを支えます。

国の事業費・行政運営費(直接支出)

19.2兆円(15.7%)

公共事業(道路・河川・港湾)、防衛装備の調達、研究開発、施設整備、各省庁の行政運営費など、国が自ら行う事業への支出。ご提示の「直接支出」にあたります。

企業・事業者等への補助金

4.4兆円(3.6%)

中小企業・農林漁業者・エネルギー事業者・学校法人などへの補助金。ご提示の「補助金(大企業向け・中小向け)」にあたります。対象別の内訳は推計を含みます。

人件費

4.2兆円(3.5%)

国が雇う人への給与。自衛官の人件費や、国が1/3を負担する公立小中学校の教職員給与などを計上。国会議員の歳費もこの性質に含まれます(下記参照)。

予備費・その他

2.2兆円(1.8%)

年度途中の緊急事態に備える予備費や、上記のいずれにも分類しにくい経費。

国際協力(ODA等)

5,234億円(0.4%)

開発途上国への政府開発援助(ODA)や、国連・国際機関への分担金・拠出金など、対外的な協力に使われるお金。

補助金はどこへ?(対象別の推計)

「企業・事業者等への補助金」4.4兆円の対象別内訳です。

補助の内容主な対象金額
私学助成・学校法人等への補助学校法人・団体向け2.0兆円
農業・畜産・漁業の経営安定・価格対策中小・小規模(農林漁業者)向け1.3兆円
再生可能エネルギー・省エネルギー対策省エネ家電補助など個人・家計向けを含む事業者・家計向け9,500億円
中小企業支援(ものづくり・IT導入等)中小・小規模向け1,730億円
当初予算ベースの推計。大企業向けの大型補助(半導体・GX・価格激変緩和等)は主に補正予算や基金を通じて措置されるため、当初予算のこの区分には大きくは現れません。

参考: 国会議員の歳費

約156億円議員1人あたり年 約2,181万円 × 713人

歳費(月129.4万円)と期末手当を合わせた議員1人あたり年額(約2,181万円)に議員数713人を乗じた概算。別途、調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費/月100万円)が支給される。国会費は一般会計では「その他(一般行政費等)」に含まれる。出典: 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律。

この集計について

金額はすべて財務省の令和8年度一般会計歳出予算(当サイト掲載データ)にもとづき、 合計は歳出総額122.3兆円と一致します。一方、各事業を どの性質に分類するかは当サイトの編集上の判断であり、政府の公式な分類 (使途別分類・主要経費別分類など)とは異なります。社会保障は大半が個人・世帯への 給付のため一括で「給付」に、各省庁の一般的な公務員人件費は特定が難しいため 防衛・教職員など明確なもののみを「人件費」に計上しています。

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